「講談高座発祥の地」碑


講談の「高座」発祥の地とされる当宮境内に、講談師で人間国宝の一龍齋貞水さんがその由来を示す記念碑を建立されました。

講談は江戸時代半ばころまで、街角の辻講釈など、聴衆と同じ目線の高さで演じられていたが、当宮の境内で活動していた講談師の伊東燕晋が文化4(1807)年、徳川家康の偉業を語る際に、高さ三尺の高座を設けたことが高座の始まりとされます。

除幕式は12月8日に講談協会の関係者や煙山文京区長らの参列の中厳粛に執り行われました。

「講談高座発祥の地」と刻まれた石碑は、高さ約2.1メートル、高座誕生の経緯が記されています。
碑文
江戸時代中期までの講談は 町の辻々に立っての辻講釈や 粗末な小屋で聴衆と同じ高さで演じられていた
 文化四年(1804年)湯島天満宮の境内に住み そこを席場としていた講談師伊東燕晋が 家康公の偉業を読むにあたり庶民と同じ高さでは恐れ多いことを理由に高さ三尺 一間四面の高座常設を北町奉行 小田切土佐守に願い出て許された これが高座の始まりであり 当宮の境内こそ我が国伝統話芸 講談高座発祥の地である
 平成十七年十一月吉日
          六代目 一龍齋貞水 建立
発起人代表
文京区 区長   煙山 力
湯島天満宮宮司 押見守康 

12月8日に行われた除幕式
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